離婚後
いつどうやって家を出てきたか
おじいちゃん、おばあちゃんに
別れを告げた記憶もありません…
気付けばボロボロの市営住宅で
親子3人暮らしが始まるのです。
その時私は小学5年生。
学校が変わり、馴染めず…嫌われないように大人しくしていました。大人しく優しい子数人が声をかけてくれ、友達も出来ましたが、素の自分はなかなか出せなかった。
同じ市内の学校への転校だったので幼稚園が同じだった子が数人。。そう、私がいじめっこのクソガキ時代だった頃の…視線は冷たく、ありもしない噂話を流されたりもありましたね。その頃にはわきまえていたのでじっとこらえ、静かに過ごしやり過ごした小学時代。
この頃から猫をかぶることを覚えました。
家に帰ると、母はパートで不在。
2つ下の妹と二人家で遊んでいると決まって家の電話が鳴り
「パパだよ。家の近くの〇〇商店の近くにいるからおいで。お小遣いあげるから」て。
なにが小遣いだよ、今更。
子供の金盗んでまでパチンコ行ってたくせに。
金返せ。嘘つき。
小5ですよ、こんなこと思っていました。
もちろん妹にも行かせなかったし
私も行かなかった。
数日続いたけど
行かなかったらある日を境に
電話も会いにも来なくなった。
やっと外で遊べる。
そう思いました。
もう私の中で父親は敵のような存在でした。
ドラマの中にある幸せそうな家庭
あれが普通なら、うちは父親のせいでそうならなかったんだと子供ながらに解釈していました。